2017年6月29日  Myログー自分デザインサポートシステムー解説会を行いました

6月29日(木)環境と人間の授業内で、1年生向けに「My ログー自分デザインサポートシステムー」の解説会を実施しました。My ログは本学のWEBポートフォリオで、「基礎力ルーブリックによる自己評価」「学修計画立て」「学修の振り返り」機能などがあります。

事前課題として、ワークシートを利用し①基礎力ルーブリックによる自己評価をしてくること、②大学入学前から大学卒業後の時間軸ごとに自分のことを見つめなおし、半年後に達成する計画を立ててくること、を出しました。

 

当日は下記流れで授業を行いました。

①授業の目標説明(自分のことを深く見つめなおし、学修計画を具体的にする)

②グループごとに自分のことを他者に話し、質問をしあい学修計画を具体的にする(3分間話をし、2分間質問を受ける)

③Myログの使用する目的、使用するタイミングの説明

④手順を見ながら、My ログに自己評価記入、学修計画を記入

 

実際に授業を行ってみて、システム面の課題だけでなく、基礎力を対象とした学修支援の進め方にもたくさん課題が見えてきました。

 

課題1:基礎力とそのレベルをどう伝えるか

基礎力とは、いわゆるジェネリックスキルと呼ばれるような力のことです。スキル自体を認識させることも難しいのですが、5段階の状態の共通認識を持たせることができなかったという感じがあります。例えば、授業内でスキルの各段階の具体例をいくつか挙げながら、共通認識を持たせる、事前のワークシート内で分かりやすい例を事前に記述しておくなどの工夫が必要でした。

 

課題2:行動計画をどう具体的に仕上げていくか

授業内で互いに質問をし合い、計画を具体的にしていくという手段をとったのですが、1人の教員に対して、1学年全員という規模ではあまり有効な手段ではなかったかと思います。先輩学生1人に入ってもらいアドバイスをしてもらいながら計画を具体的に仕上げていくなどの改善が必要そうです。

 

課題3:他の経験に活かせるように体験を概念化する

後期では、2年生のコース選択をする前に、自分の体験を振り返るための機会を持たせる予定です。今日のワークを見ていて、振り返りをさせる前に、物事をより具体的にしたり、抽象化したりするということのレクチャーが必要そうだと思いました。体験をそのまま記述するのではなく、ほかの経験に活かせる形で振り返りを行えるようにします。

 

次回に向け、しっかりと課題の対策を練っていきたいと思います。